ミカ書4-5 ; 黙示録12

ミカ書

第4章

4:1末の日になって、
主の家の山はもろもろの山のかしらとして
堅く立てられ、
もろもろの峰よりも高くあげられ、
もろもろの民はこれに流れくる。
4:2多くの国民は来て言う、
「さあ、われわれは主の山に登り、
ヤコブの神の家に行こう。
彼はその道をわれわれに教え、
われわれはその道に歩もう」と。
律法はシオンから出、
主の言葉はエルサレムから出るからである。
4:3彼は多くの民の間をさばき、
遠い所まで強い国々のために仲裁される。
そこで彼らはつるぎを打ちかえて、すきとし、
そのやりを打ちかえて、かまとし、
国は国にむかってつるぎをあげず、
再び戦いのことを学ばない。
4:4彼らは皆そのぶどうの木の下に座し、
そのいちじくの木の下にいる。
彼らを恐れさせる者はない。
これは万軍の主がその口で語られたことである。
4:5すべての民はおのおのその神の名によって歩む。
しかしわれわれは
われわれの神、主の名によって、とこしえに歩む。
4:6主は言われる、その日には、
わたしはかの足のなえた者を集め、
またかの追いやられた者および
わたしが苦しめた者を集め、
4:7その足のなえた者を残れる民とし、
遠く追いやられた者を強い国民とする。
主はシオンの山で、今よりとこしえに
彼らを治められる。
4:8羊の群れのやぐら、シオンの娘の山よ、
以前の主権はあなたに帰ってくる。
すなわちエルサレムの娘の国は
あなたに帰ってくる。
4:9今あなたは何ゆえわめき叫ぶのか、
あなたのうちに王がないのか。
あなたの相談相手は絶えはて、
産婦のように激しい痛みがあなたを捕えたのか。
4:10シオンの娘よ、
産婦のように苦しんでうめけ。
あなたは今、町を出て野にやどり、
バビロンに行かなければならない。
その所であなたは救われる。
主はその所であなたを敵の手からあがなわれる。
4:11いま多くの国民はあなたに逆らい、集まって言う、
「どうかシオンが汚されるように、
われわれの目がシオンを見てあざ笑うように」と。
4:12しかし彼らは主の思いを知らず、
またその計画を悟らない。
すなわち主が麦束を打ち場に集めるように、
彼らを集められることを悟らない。
4:13シオンの娘よ、立って打ちこなせ。
わたしはあなたの角を鉄となし、
あなたのひずめを青銅としよう。
あなたは多くの民を打ち砕き、
彼らのぶんどり物を主にささげ、
彼らの富を全地の主にささげる。

第5章

5:1今あなたは壁でとりまかれている。
敵はわれわれを攻め囲み、
つえをもってイスラエルのつかさのほおを撃つ。
5:2しかしベツレヘム・エフラタよ、
あなたはユダの氏族のうちで小さい者だが、
イスラエルを治める者があなたのうちから
わたしのために出る。
その出るのは昔から、いにしえの日からである。
5:3それゆえ、産婦の産みおとす時まで、
主は彼らを渡しおかれる。
その後その兄弟たちの残れる者は
イスラエルの子らのもとに帰る。
5:4彼は主の力により、
その神、主の名の威光により、
立ってその群れを養い、
彼らを安らかにおらせる。
今、彼は大いなる者となって、
地の果にまで及ぶからである。
5:5これは平和である。
アッスリヤびとがわれわれの国に来て、
われわれの土地を踏むとき、
七人の牧者を起し、
八人の君を起してこれに当らせる。
5:6彼らはつるぎをもってアッスリヤの地を治め、
ぬきみのつるぎをもってニムロデの地を治める。
アッスリヤびとがわれわれの地に来て、
われわれの境を踏み荒すとき、
彼らはアッスリヤびとから、われわれを救う。
5:7その時ヤコブの残れる者は多くの民の中にあること、
人によらず、また人の子らを待たずに
主からくだる露のごとく、
青草の上に降る夕立ちのようである。
5:8またヤコブの残れる者が国々の中におり、
多くの民の中にいること、
林の獣の中のししのごとく、
羊の群れの中の若いししのようである。
それが過ぎるときは踏み、かつ裂いて救う者はない。
5:9あなたの手はもろもろのあだの上にあげられ、
あなたの敵はことごとく断たれる。
5:10主は言われる、その日には、
わたしはあなたのうちから馬を絶やし、
戦車をこわし、
5:11あなたの国の町々を絶やし、
あなたの城をことごとくくつがえす。
5:12またあなたの手から魔術を絶やす。
あなたのうちには占い師がないようになる。
5:13またあなたのうちから彫像および石の柱を絶やす。
あなたは重ねて手で作った物を拝むことはない。
5:14またあなたのうちからアシラ像を抜き倒し、
あなたの町々を滅ぼす。
5:15そしてわたしは怒りと憤りとをもって
その聞き従わないもろもろの国民に復讐する。


黙示録

第12章

12:1また、大いなるしるしが天に現れた。ひとりの女が太陽を着て、足の下に月を踏み、その頭に十二の星の冠をかぶっていた。12:2この女は子を宿しており、産みの苦しみと悩みとのために、泣き叫んでいた。12:3また、もう一つのしるしが天に現れた。見よ、大きな、赤い龍がいた。それに七つの頭と十の角とがあり、その頭に七つの冠をかぶっていた。12:4その尾は天の星の三分の一を掃き寄せ、それらを地に投げ落した。龍は子を産もうとしている女の前に立ち、生れたなら、その子を食い尽そうとかまえていた。12:5女は男の子を産んだが、彼は鉄のつえをもってすべての国民を治めるべき者である。この子は、神のみもとに、その御座のところに、引き上げられた。12:6女は荒野へ逃げて行った。そこには、彼女が千二百六十日のあいだ養われるように、神の用意された場所があった。
12:7さて、天では戦いが起った。ミカエルとその御使たちとが、龍と戦ったのである。龍もその使たちも応戦したが、12:8勝てなかった。そして、もはや天には彼らのおる所がなくなった。12:9この巨大な龍、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれ、全世界を惑わす年を経たへびは、地に投げ落され、その使たちも、もろともに投げ落された。12:10その時わたしは、大きな声が天でこう言うのを聞いた、
「今や、われらの神の救と力と国と、
神のキリストの権威とは、現れた。
われらの兄弟らを訴える者、
夜昼われらの神のみまえで彼らを訴える者は、
投げ落された。
12:11兄弟たちは、
小羊の血と彼らのあかしの言葉とによって、
彼にうち勝ち、
死に至るまでもそのいのちを惜しまなかった。
12:12それゆえに、天とその中に住む者たちよ、
大いに喜べ。
しかし、地と海よ、
おまえたちはわざわいである。
悪魔が、自分の時が短いのを知り、
激しい怒りをもって、
おまえたちのところに下ってきたからである」。
12:13龍は、自分が地上に投げ落されたと知ると、男子を産んだ女を追いかけた。12:14しかし、女は自分の場所である荒野に飛んで行くために、大きなわしの二つの翼を与えられた。そしてそこでへびからのがれて、一年、二年、また、半年の間、養われることになっていた。12:15へびは女の後に水を川のように、口から吐き出して、女をおし流そうとした。12:16しかし、地は女を助けた。すなわち、地はその口を開いて、龍が口から吐き出した川を飲みほした。12:17龍は、女に対して怒りを発し、女の残りの子ら、すなわち、神の戒めを守り、イエスのあかしを持っている者たちに対して、戦いをいどむために、出て行った。12:18そして、海の砂の上に立った。


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